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派遣社員はなぜ辞める? ― 定着率で見る「現場力」
第2回「現場も疲労。負のローテーション」

前回お伝えした「派遣スタッフの退職理由ベスト5null」でも多くを占める、『人間関係』や『職場環境に馴染めない』という理由。 皆様の周りにも、思い浮かぶケースはありませんか? 人間関係は生きていく上でどうしてもついて回るものですし、私たちは子どものころからそのあたりを日常的に学びながら育っています。 一方で、人により「得意不得意」があることも分かっています。それだけに、「(馴染めなかったのは)コミュニケーション能力が低かったのでは?」と思われるかもしれません。 ただこのご時世、正社員でもコミュニケーション能力の高い人ばかりを採用できるとは限りませんし、「雰囲気に馴染めそうな人」ばかりを採用できる企業の方が、少ないのではないでしょうか。 最低限の「仕事に必要な意思疎通」はもちろん必要ですが、「(職場に)馴染む」ことについては受入側の努力も求められます。 派遣先社員からはよく「派遣社員が入ってもすぐ辞める」というため息が聞かれます。忙しいから派遣を利用しているのに、教育に時間を割いて、戦力になる前に辞められたのではたまったものではない……という派遣先社員の気持ちはよくわかります。 一方、こんなエピソードが寄せられたことがあります。 ある派遣社員が入社初日に、 「どうせ君もすぐ辞めるんでしょ」 と言われ、非常に冷たい態度を取られた、とのこと。 実はこれ、1件や2件ではありません。 もしかすると、見るからにやる気のなさそうな人だったのかもしれませんし、推測の域は出ませんが、きっと早期退職の連鎖に辟易していたのでしょう。 ただ、言われた立場からすると、これでモチベーションが上がらないのは確かです。 派遣先社員もつらい状況であるからこそ、入った人に戦力になってもらえるような対応をし、「早期退職の悪循環」を断ち切らないといけません。 企業は自社の社員に、「採用難」である現状理解と、「自分たちのための派遣社員」であることを再認識してもらい、仲間を迎え入れるための行動を取るようにすることが、この連鎖を断ち切ることに繋がるでしょう。 では具体的に、どうすればよいのでしょう。 次回以降は、実例から学ぶため、ある企業の取り組みを紹介していきます。
派遣社員はなぜ辞める? ― 定着率で見る「現場力」シリーズ
第1回:早期退職が増えている? 派遣の退職理由ベスト5 第2回:現場も疲労。負のローテーション 第3回:食品メーカーA社の取り組み―現状把握 第4回:コールセンターB社の取り組み―意識改善
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